ナノブロック シリカ・量子ドット 低次元ナノ材料 有機結晶・高分子
研究成果 リン酸カルシウム過飽和溶液のpHや温度を変化させることで、結晶形態を制御したHApを配向HAp基板上に成長させることに成功した。特にpH 6.4では、XRDより基板と方位が同じc軸方向にロッド状結晶がエピタキシャル成長していたことから、エナメル質類似構造体の作製に成功した。また、mRNAディスプレイ法を用いることでNPPTRQTKPKRVANTNというアミノ酸配列を持つペプチドがHApのc面と強く相互作用することを見出した。このペプチドを共存させた過飽和溶液中では、c面が広く露出したままHApが成長する様子が確認された。 これらの知見は、HAp結晶の高度な成長制御を可能とし、新たな生体材料合成への応用が期待される。
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