応用化学は、分子のデザイン・合成・解析という化学の<基礎>を基盤とし、環境や生命に調和した新物質の創造や実用技術への<応用>を見いだす学問です。私たちを取り巻く自然界や社会は、さまざまな物質で成り立っています。応用化学科では、私たちの豊かな生活を持続可能のものとするため、物質の本質を正しく理解し、活用し、制御することを目指して、教育と研究に邁進しています。
「広い視野」と「深い専門性」を持った人材を育成するため、学部2・3年生は化学の基盤分野を幅広く習得するカリキュラムとなっています。また、学部4年生からは、各研究室に配属し、専門性を深めていきます。
31名の教員が在籍し、16研究室に分かれて、物理化学、無機化学、材料化学、電気化学、環境化学、化学工学、分析化学、有機化学、高分子化学、生物化学など、化学の全ての分野を網羅する教員陣が、世界最先端の教育・研究に日々取り組んでいます。
応用化学科は最も歴史のある学科の1つで、1学年100名以上・合計8000名以上の卒業生を輩出しています。どの時代にも柔軟に対応できる人材を絶えず輩出してきた確かな教育実績があります。
卒業生の約80%が、さらに高度な知識・技術を習得するため、大学院に進学します。その後、主に製造業を中心として民間企業や大学等の教育研究機関の第一線で活躍しています。
様々な興味を持った進学者が在籍し、多様な人材・化学の分野がそろっている応用化学科は、他分野との融合を通して、新たな研究領域を創出できる環境が整っています。
応用化学科のロゴマークは、あらゆる物質の根源である「原子」をモチーフにして、2025年にデザインされました。
中央の球体は原子核を、周囲の楕円は電子の軌道を表現しています。電子の軌道に使用されている4色は、学科の4つの研究分野—マテリアルデザイン、環境・分析・化学工学、オーガニックサイエンス、バイオサイエンス—を表し、学科の広範な研究内容と多様な人材をイメージしています。また原子核には、日本の伝統色であり学科のシンボルカラーでもある「鶸萌黄色」が採用されており、1939年からつづく応用化学科の歴史と伝統を強調しています。