これからの科学は、ダブルメジャーの時代と言われています。 これまでのように、単一の学問分野に固執した狭い価値観と 知識では通用しない時代が来ています。当研究室では、目先の ことに捉われない優れた先見性と、広い視野に裏付けられた知 識・技術を身につけた研究者・技術者に育ってほしいと思って います。このような観点から、当研究室では、「有機合成化学」 を確固たる柱の学問とし、「生命」、あるいは「環境」領域との ダブルメジャーを目指します。このダブルメジャーの必要性は、 ノーベル賞受賞者の野依先生をはじめ企業の多くの有識者によっ てすでに唱えなれており、また、ハーバード大学では、学科の名 称を「化学科」から「化学及び化学生物学科」へと変更するなど、 現在では、大学院のみならず、学部レベルの教育・研究においても、 その重要性が強く認識されようになっています。また、今後、この ような人材が社会から益々求められるようになるでしょう。ただし、 ダブルマイナーにならないよう努力することが肝心です。

また、当研究室では、社会に出た時、会社(企業)に都合の良い、 ただの「高級テクニシャン」を養成する「高級テクニシャン養成専 門学校」ではないよう務めています。当研究室では、常に、高度で 確かな技術を土台に、最先端の研究を自ら見極め、判断し、推進さ せることの出来る、真に優れた研究者・技術者を育てたいと思って います。将来、会社の「歯車」では終わらない、社会・会社を先導 する人材になりたいという気概のある研究者・技術者に一人でも多 くの人になってほしいと願っています。このため、これまでの延長 上にある研究より、誰も手がけていない新たな領域・課題に 積極的に取り組む姿勢を大切にしています。

このような高い意識と夢を持って、研究に取り組みたいと思う学生 諸君、ぜひ、研究を通して、人生を切磋琢磨する中にも、楽しく有 意義な研究生活を一緒に送りましょう!


これまでの主な就職先

三井化学、中外製薬、花王、旭化成、ボストンサイエンティフィック

コニカミノルタ、昭和電工、王子製紙、明治製菓、アステラス製薬など

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