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慶應義塾大学理工学部応用化学科 高分子化学研究室

2018年 
モモ by ミヒャエル・エンデ
請求記号: SS@943@E1@2
ISBN: 4001141272
発行年: 2005.6
普段、人の話をじっくりと聞いているでしょうか。この本の中心になっているモモは、みんなの話をじっと大切にそのまま聞く存在であり、忙しい灰色の男たちにとっては厄介な存在でもあります。カメに乗ってマイスター・ホラという存在に会いに行ったりします。まさしく中心的な存在です。
 この物語はどこで起こったことで何を語ろうとしているのでしょうか。そこは、われわれの周りでもあり、内部でもあると感じさせてくれます。もうひとつの現実がそこにあることを悟らせようとしているように思います。モモとは、われわれにおいてどんな存在なのでしょうか。時間というワードがとても気になってきます。
 まだまだ読みが浅いですが、わたしにとってこの本は大変ありがたいものです。出会いがうまくいけば、本は人を変えてくれるものだと思います 。

コラム掲載号:理工学メディアセンターニュース212号(2018年6月)
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