Keio University Chemical Engineering Laboratory

Patents

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洗浄対象部位の洗浄方法およびそのための洗浄装置

特願2017-63728(2017年3月28日), 特開2018-164898(2018年10月25日)

発明者:中川芳一、板倉正則、板倉正則、菊屋信之、田中博之、隈本英朗、小田健太郎、寺坂宏一
三菱レイヨンとともに、炭酸ガスをマイクロバブルで溶解した水をつかった洗浄法と洗浄装置の開発を行った。

卵黄混入量が低減された液卵白の製造方法

特願2014-006221(2014年1月16日), 特開2015-133923(2015年7月27日), 特許第6181561号(2017年7月28日)

発明者:半田明弘 、川島里紗 、寺坂宏一
卵黄が混入した液卵白から、マイクロバブル浮上分離により、液面に卵黄成分を浮上させ、卵黄混入量が低減された液卵白を分離した。


中空金属粒子の製造方法と中空金属粒子

特願2014-029640(2014年2月19日出願), 特開2015-172235(2015年10月1日), 特許第6434237号(2018年11月16日)

                        

発明者:寺坂宏一
マイクロバブルを利用した中空金属粒子の製造方法について特許出願しました。

発電装置、および送電システム

特願2014-062561(2014年3月25日), 特開2015-183643(2015年10月22日)

発明者:寺坂宏一 、松隈洋介 、島田直樹
福岡大学、住友化学とともに、液体で満たされた管と上記管の中に形成される気泡流によって上記管の中に一方通行の流れが生じるように、上記管の中に気泡として気体を注入する気体注入部と、 上記気泡流に伴って生じる上記液体の流れによって駆動されるタービンとを備えることを特徴とする発電装置を開発した。

極微小水滴を含有する油剤を用いた切削・研削加工方法

特許5204414号(平成25(2013)年2月22日)

マイクロエマルションを用いた新しい切削油の製造と切削方法 JX日鉱日石エネルギーおよび香川大学との共同研究で開発した。

緩効性肥料およびその製造方法

特許第5753019号(特願2011-168628)

緩効性肥料をアルギン酸ゲルビーズで包括した粒子をエムシー・ファーティコム(宇部興産)とともに開発した。

晶析方法および晶析装置並びに微小結晶

特許第5466361号(2014年1月31日登録), 特願2007-307851


液中に導入された単一マイクロバブル


マイクロバブル溶解収縮晶析法で析出した結晶

マイクロバブルの表面には液中のイオン(分子)が吸着されます。またマイクロバブルは液中で急速に収縮するため、表面のイオン(分子)が狭い領域に追い詰められ、局所濃度が溶解度を超えると析出が生じます。

ガス分散器

特許第5028596号(平成24年7月6日)

一般的なマイクロバブル発生器では液駆動ポンプなど付加的な動力が必要です。本研究では不可動力を追加せずに、ガス分散器構造の工夫によって、1mm以下の気泡を発生させることを実現しました。これにより低エネルギーコストで高いガス溶解速度を得ることができます。

液体中に気泡または液滴を生成する装置及び液体中に気泡または液滴を生成する方法

特許 第4046294号

これまでに市販されているほとんどのマイクロバブル発生器は強力な液ポンプを必要とします。そのため、マイクロバブルの発生には必ず高速の液流が伴います。本研究室では、液ポンプが不要なマイクロバブル発生方法として、蒸気凝縮法を用いた新しいマイクロバブル発生器の開発を行いました。蒸気凝縮法を用いると、マイクロバブルだけでなくマイクロドロップ(液滴)やマイクロ2相泡を簡単に製造することも可能です。

気液分離装置

特開2007-050332

液中に混入したマイクロバブルは、逆になかなか除去できないなどかえってトラブルの原因になることもあります。マイクロバブルの除去にはろ過、浮上分離、遠心分離、サイクロンなどの方法がありますが、連続処理が可能で、また液流量が小さい場合に使用できる新しい方式の気泡分離装置を開発しました。これは遠心力とろ過を組み合わせた方法で、装置の小型化が容易です。

炭酸ガス吸収・脱離ベッド

特開2006-205023

最近、CO2ガスを600~800℃の高温下で高濃度で吸収できる画期的なセラミック粒子が開発されました。この粒子を用いると、火力発電所から排出される高温の排気ガスを冷却することなく最初にCO2だけを分離除去できます。そのため、貴重な熱エネルギーのロスがなくなります。一方、化石燃料の燃焼前改質と併用すれば、より低コストで運転も可能です。しかし、実用化を行うには、さらに高効率な運転方法や装置設計が必要です。そこで、本研究ではまずその基礎研究として、高温CO2吸収粒子および吸収媒体の製造法の検討および、より高性能なプロセスシステムの開発を行っています。

高粘性液体への気泡分散方法及び気泡分散装置

特許第3719681号

粘性液体中に気泡を含ませる操作は、化学工業だけでなく食品や建材などの用途に多く用いられています。しかしながら高粘度液中にガスを吹き込むと低粘度液の場合に比べ、分散気泡のサイズは非常に大きくなってしまいます。また攪拌インペラーなどにより気泡を破砕すると、平均気泡サイズは低下しますが、気泡径分布もひろくなってしまいます。気泡径分布は気泡上昇速度にも分布を生じ、気泡の寿命に差が生じるので、均一なサイズの気泡を連続的に生産できると、いろいろな機能性をもつ気液混相を生み出すことができます。本研究では、粘性液の送液パイプライン上に螺旋流れを形成させ、そこで生じるせん断流れを利用してノズルから送られるガスを均一に分断し、均一サイズの気泡を液中に分散させる技術を開発しました。

単一上昇気泡の3次元形状及び上昇速度の測定法及び測定装置

特許第4144748号

気体と液体とを反応させたり、液体中にガスを溶解させたりする操作は化学工業だけでなく様々な場面で出会います。どの位の速さでガスが溶解していくのかわかると反応装置を設計する際にたいへん便利です。反応の速さは通常、ガスと液とが接している面積と時間によって変わるので、液中に注入した気泡の表面積と上昇速度がわかれば推定可能です。ところが気泡は形状も上昇速度も、ガスと液の種類や気泡の体積などによって著しくかつ複雑に変化します。従来はカメラなどで気泡を撮影し、DPEや画像解析法などで形状を計測していました。しかし縮尺換算や画像処理が必要で、上昇速度は別途ストップウォッチで計測しなければならないなど、多くの誤差要因があります。そこでレーザー変位計を利用して気泡の上昇速度と3次元的形状を即座に測定できるシステムを開発しました。操作方法は容易で測定個人差は無く、測定の自動化も可能になります。