研究室について
研究概要
・貝殻・真珠層など天然の有機無機複合体(バイオミネラル)の構造と形成プロセスの理解・模倣
・自然界のものづくりを模倣した有機分子・高分子を用いた無機結晶・材料の構造デザイン
・温和な条件の水溶液中においてセラミックス(機能性酸化物など)を合成する新しい合成方法の開発
・新しい固体材料の構造「メソクリスタル」の設計・合成・制御・機能化
・結晶成長における自己組織化による新しい現象・かたちの発現・制御・メカニズムの解明
・生体活性無機材料の合成・構造デザインとバイオ応用
・作製した材料の環境・エネルギー材料(光触媒・太陽電池・リチウムイオン二次電池電極など)への応用
・多機能性メソポーラスシリカの新規合成方法の開発、構造設計、機能開拓
研究の背景と目標
近年、豊かな生活を送ることができる一方で、資源・環境・エネルギー問題が深刻化しています。石油資源の枯渇、希少金属の枯渇、温暖化など多数の問題があります。私たちは、「トータルに環境にやさしいものづくり」を目指しています。これまでの材料合成においては、希少金属を含む多量の原材料から、高温・高圧などの高エネルギーのプロセスを経て作られ、使用後には廃棄物の問題が生じていました。これらの問題とは無縁な材料が自然界にはあります。貝殻・骨などの生体がつくる鉱物=バイオミネラルです。私たちは、バイオミネラルの構造や形成プロセスをよく観察して学びながら、安価な原料・環境にやさしいプロセス・自己組織化による材料合成の研究、さらにそれによって既存の材料を凌駕するような機能、リサイクルができるような材料の開発を目指しています。
研究のキーワード
バイオミネラリゼーション メソクリスタル 生体模倣プロセス
水溶液プロセス 自己組織化 結晶成長
有機無機複合体 ナノ材料 環境・エネルギー材料
機能性セラミックス メソポーラス材料 生体親和性材料
有機無機複合自己修復材料 無機材料の精密合成
研究内容
当研究室では、「バイオミネラル」「構造デザイン」「機能デザイン」のコンセプトに基づき、グループに分かれて研究を行っています。
バイオミネラル
炭酸カルシウム系バイオミネラル アパタイト
バイオシリカ 放散虫
サフィリナ
構造デザイン
バイオミネラル模倣 結晶成長
ナノブロックの自己集合 スーパーマイクロポーラスシリカ
機能デザイン
蛍光体 量子ドット
二次電池 磁性体
所在地
〒223-8522 神奈川県横浜市港北区日吉3-14-1
慶應義塾大学 理工学部 応用化学科
慶應義塾大学大学院 理工学研究科 総合デザイン工学専攻

23棟 302A号室 今井教授
23棟 304号室 学生居室
23棟 306号室 実験室・学生居室・緒明教授
23棟 309号室 実験室
23棟 311号室 実験室
23棟 402号室 実験室
14棟 501号室 実験室