化学センサーとバイオセンサーの開発を目標とした実用性の高い研究を行っています。無機、有機、あるいはそれらの複合材料を用いて、5つのテーマを柱とし、基礎研究から実応用までの幅広い研究を行っています。
医療・環境分析に向けた低コスト分析デバイス
私たちの研究グループでは、(マイクロ流体)紙基板分析デバイス(microfluidic paper-based analytical devices; μPADs)を開発しています。(μ)PADsは一般のエンドユーザー向けの分析デバイスであり、場所を問わずその場で誰もが臨床検査や環境分析を行うことを可能にします。
蛍光 / 発光 機能性色素
蛍光、化学発光、生物発光を示す機能性有機色素はバイオイメージングや分析化学のツールとして広く利用されています。当研究室では、pHや生体内物質に応答して発光を示す機能性色素や、生体透過性の高い近赤外光の色素開発など様々な研究を行っています。
液体クロマトグラフィー用カラム充填剤
液体クロマトグラフィーは、医薬品精製や臨床診断などの医療分野、食品安全管理など様々な分野で用いられる重要な分離分析ツールです。対象とするサンプルの、充填剤粒子表面および移動相溶媒との相互作用の違いによって溶出時間が変化し、分離が行われます。
刺激応答性ポリマー
刺激応答性ポリマーは、外部の刺激に応答して可逆的にその性質を変化させることができるため、次世代の医療用材料として注目を集めています。当研究室では、温度やpHなどに応答する刺激応答性ポリマーを新たに創製し、医療分野への応用を目指しています。
イムノアッセイ
ラテラルフローイムノアッセイ(イムノクロマト法などとも呼ばれる)とは、抗原抗体反応を検出原理利用した迅速検査手法の一つです。この手法を用いた代表的なものには妊娠検査薬やインフルエンザ診断などが挙げられ、エンドユーザー向けの簡易検査として昨今非常に注目を集めています。
Citterio Laboratory 2023
Last update: February 16, 2023