Environmental Chemistry Lab, Department of Applied Chemistry, Faculty of Science and Technology, Keio University
慶應義塾大学 理工学部
応用化学科 環境化学研究室
Led by Tomoaki OKUDA, Ph.D.

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突発性環境不耐症患者のためのVOC捕集マスクの性能評価

近年、国内外において突発性環境不耐症(IEI:Idiopathic Environmental Intolerance)という疾病が広まりつつあります。国内では化学物質過敏症として認知されているこの疾病は、環境要因に応答して起こるとされる広範囲の身体症状を特徴とする臨床症状群を指し、生活環境中の揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compounds)がIEIの主要発症要因とされています。現状ではVOC捕集性能のあるマスクを装着することがIEI患者にとっての日常的な対処法となっていますが、既存のVOC捕集用マスクに関しては国家規格がないため、より高性能に見せることが出来る条件での性能評価がマスク製造社によって行われている現状があります。これらの課題を踏まえて、本研究では使用用途に即した条件でのマスクの性能評価ならび効率的なマスクの開発を行うことで、IEI患者の症状緩和を目指します。
本研究の成果により、「第60回大気環境学会年会 ポスター賞」を受賞しました。

Snap Shots

研究対象としている既存のVOC捕集用マスクです。中に含まれている活性炭によりVOCを捕集します。

今後は活性炭層と酸・塩基含侵層を併用することでよりVOCガスの捕集性能を高めることを目標としています。

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