慶應義塾大学 化学工学研究室 Chemical Engineering Laboratory

液滴 Droplet

液液スラグ流の化学プロセスへの応用

互いに混ざり合わない2つの流体が管内を交互に流れる流動様式『液液スラグ流』は、微粒子合成や液液抽出を始め様々な化学プロセスへの応用が期待されます。形成される液スラグの形状を予測可能にし、プロセスに応じた適切なスラグに制御する方法について検討しています。

油水乳化用スタティックミキサーの開発

機械的駆動部を持たず流体を流すだけで混合が達成される『スタティックミキサー』を用いて水中の油滴を微細化し、エマルションを作製します。熱の発生による製品の品質劣化やコンタミネーションを防ぐことができるため食品製造プロセスを始めとする様々なものづくりへの応用を検討しています。

マイクロ流路内気液スラグ流の制御

マイクロ流路内に気泡と液体が交互に流れる『気液スラグ流』を形成させ、液スラグ内の循環流を利用するフローリアクターの開発を目指します。

非ニュートン流体のインライン式レオロジー測定手法の開発

食品、化粧品など多くの製品の製造工程への導入を目指して、インライン式のレオロジー測定手法を開発しています。製品の一部をサンプリングして回分式で測定を行う必要がなくなり、配管内を流れる製品の流量や圧力損失の計測データからレオロジー特性値を得るための方法について検討しています。

その他

  • 連続式振動流バッフル反応器内の流動解析
  • 摺動式マイクロバブル生成装置の開発
  • 通気撹拌槽内気泡径分布の予測